ヲタ道〜ガラスの十代編
ヲタ道。それが私の生きる道。
まずは時代を感じる話題から。
悲しいけれど、もう30年ほど前の話。
1980年代と言えばアイドルの宝庫だが、私はこれと言って芸能人に興味がないまま、普通だけどそれなりに楽しい小学生生活を送っていた。
6年生になり、最後の夏休みが終わって2学期が始まると、クラスメイトの話題は光GENJI一色になった。
私は相変わらず興味がなく、「りりは誰が好き?」と聞かれても、適当に「全員好き」などとDD(当時、そんな用語はない)まがいの返答をしていた。
しかし、当時の光GENJIは社会現象になるほどの人気で、さすがの私もどんなもんかとテレビや雑誌に目を向けてみたところ…出会ってしまった。
佐藤敦啓くん。
クラスメイト、特に同担(当時、そんな用語は知らない)のコには今更!!と後ろ指をさされたりもしたけれど、初めての感覚に浮かれていたのでそんなのはどうでもよかった。
そこからはもう狂ったようにハマり、今現在のそれと比べたらかわいいモノだが、貢ぎ生活が始まる。
アイスと言えばクリスピーナだったし、ポテトはマイクロマジック、駄菓子屋のカードはあっくんが出るまで引いた。
今思えば正しく貢げていない。
所詮、小学生のおこづかいで出来るのはその程度。
中学生になっても大差ない。
しかし、その日は突然やって来た。
中学1年生の時、同じクラスに好きな男の子がいた。
気持ちを伝えることも出来ず、2学期も終わろうとしていた頃だったと思う。
当時あっくんの切り抜きを挟んだ下敷きを使っていたのだが、机から落としてしまい、拾ってくれたのが彼だった。
一番見られたくないものを見られてしまったような、何とも言えない羞恥心を覚えた。
その日を境に、少しずつあっくんへの想いが冷めていった気がする。
そして時を同じくしてやってくる、バンドブームへとのめり込んでいくのだ。
嗚呼、青春。
とまぁ、自分の中では中1の終わりで一度卒業したつもりだったジャニヲタ。
いや、買いました。ありました。←捨ててない
いいように記憶がすり替えられているようだ。